成り立ちから学ぶ知的な登山
標高1667.7mの夕張岳の成り立ちを紐解いてみると、大規模な造山運動が原因で起こった歪みによって、海底が迫り上がって夕張山地が誕生して地殻の下のマントルが地殻に筋状の裂け、はみ出したことによって形成されたのではないかと考えられています。これはおよそ1億年前の中生代白亜紀末からおよそ1千万年前といわれる新生代第三紀頃に起こったと考えられていますが、マントルに水分が加わりながら上昇することで形成されたのが日本最大の分布地帯といわれる夕張岳周辺に見られる蛇紋岩と名付けられた超塩基性の岩石です。この蛇紋岩というのは雨風などによる風化作用をもろに受けてしまうために、非常にもろくて崩れやすいタイプの岩石です。これにより蛇紋岩で形成されているこの周辺では滑落事故の発生がい多いために注意が必要です。浸食作用で出来た平坦な石原平という、ロープで規制され保護されているシラネアオイの群生地で有名なところがあり、メランジュが浸食から硬い変成岩のガマ岩や釣鐘岩、男岩、夕張岳本峰などが取り残されてノッカー地形を形成し特殊な山岳景観となっています。
